印刷について Vol.4

印刷について Vol.4

特色

以前に「印刷物は4色(CMYK)で刷られている」という話をしましたが、実は4色では再現出来ない色が沢山あります。例えば金銀や蛍光色、ピンクやオレンジ・・・などです。その様な色を使用する場合は「特別な色=特色」として別途指定する必要があります。特色インクを作っている会社が発行している「色チップ」からイメージする色を選択して指定する事が多いですが、場合によっては原物支給する時もあります。有名な色チップは「DIC」「PANTONE」「TOYO」などです。

UV印刷

印刷する物にも色々ありますよね。紙、フィルム、プラスチック、布、ステンレス・・・。それらの素材により、インクの乾き具合って全然違ってきます。紙であればインクを吸収するので刷りながら重ねていく事も可能ですが、フィルムやプラスチックなどはインクが乾くまで時間が掛かります。
その様な時に使用されるのが「UV印刷」です。「UV印刷」は紫外線のエネルギーを利用して乾燥させる方法で、一瞬で乾燥しますので、短納期での対応が可能となります。ただ値段が少々高いというデメリットがありますが・・・。

表面加工

印刷物の耐久性や表面のツヤ出し、こすれやキズ防止のために表面加工をする事も出来ます。主な加工は下記となります。

1、PP加工(ラミネート加工)

簡単に言うと大きなセロファンテープを貼ったような加工です。破れにくく耐久性があり、ツヤありとツヤなしがあります。中には特種な効果を出すためにフォログラムを貼る事もあります。

2、プレス加工

印刷面に樹脂を塗って、熱と圧力を加えてツヤを出します。PP加工に比べて値段は安いですが、紙として破れます。

3、ニス引き

これは説明もいらないですね。印刷した面をコーティングするための物です。ただ、耐久性はPP加工やプレス加工に比べて劣りますが、コストは安いです。文字や写真の部分だけにニス引きすることも可能です。

特殊な加工

それ以外にも下記のような加工をする場合があります。

1、箔押し(ホットスタンプ)

文字や模様の型を作り、極薄の箔を熱でプレスします。金箔や銀箔など、インクでは再現できない効果を出したい時に使用されます。

2、エンボス

凹と凸の版をつくり、紙の両面から挟み込みます。無地の紙でもデコボコを付けて文字や絵柄を現す事ができます。ただ薄紙では不可なので、紙の厚みはある程度必要です。

トムソン加工

直線は「断裁機」という物でカットしますが、変形した形に仕上げたい場合は「木型」と言われる型を作ってくり抜きます。パッケージの紙箱もトムソン型で抜いています。

折り加工

用途に合わせて色々な折り方があります。2ッ折り、3ッ折り、4ッ折り、蛇腹折り、観音折りなど、複雑な折り方でも機械で出来ます。ただ、よっぽど特殊な折り方をする場合は、内職で手折りもします。

「折り加工」について1点注意が必要なのは厚紙を折る時です。手元に厚紙があれば折ってもらえれば分かりますが、折った“山側”にヒビ割れが生じる事があります。色が「白」であれば目立ちにくいですが、もし濃い色で印刷されているとかなり目立ちます。これを解消するためには、あらかじめ“折り罫線”を入れておくとかなりマシになります。

製本加工

雑誌や書籍などの冊子をつくる際の加工です。ページ数や目的によって下記のような製本方法があります。

1、中綴じ

よく週刊誌などで使われてますが、表紙の背中から真ん中の見開きへホッチキス留めされている物です。週刊誌なんかでよく見かけます。

2、無線綴じ

本の中身を糊だけで接着している物です。代表的な物は単行本です。

3、平綴じ

「無線綴じ」とよく似ていますが、無線綴じが針金などを使用しない製本方法に対し、「平綴じ」は表紙から針金で綴じてから糊で接着します。

4、上製本

中身だけで製本した後、厚紙のしっかりした表紙で包む物です。ハードカバーとも呼ばれていて、本格的な書籍に使われます。

最後に

冒頭で述べました通り、今回で一旦終了します。
でも実際はもっと沢山の業界用語があり、またそれぞれの工程のなかでも僕の知らない事が沢山あります。どの様な業界でも極めれば奥が深いと思いますが、印刷業界も奥が深い業界なんですよね。

またブログに書ける新しいネタがあれば、是非紹介したいと思います!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。